マップの写真が充実しているお店が選ばれる理由
ちょっと想像してみてください。
あなたが知らない街でランチのお店を探しているとします。
Googleマップで2つのお店が並んでいます。
1つは料理や店内の写真がたくさん載っていて、雰囲気がよくわかるお店。
もう1つは、写真がほとんどなくて、テキスト情報だけのお店。
どちらのお店に行きたいと思いますか?
おそらくほとんどの方が、写真が充実しているほうを選びますよね。写真があると判断材料が増えるんです。「あ、この料理おいしそう」「店内きれいだな」——そう感じた瞬間に、人は行動を起こしています。
実はこれ、心理学でも証明されています。
メラビアンの法則という研究をご存じでしょうか。人が情報を受け取るとき、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報はわずか7%という割合で影響を受けるとされています。つまり、人間は「目から入る情報」を最も重視して判断しているんですね。
マップで言えば、口コミの文章は言語情報(7%の領域)。写真は視覚情報(55%の領域)。写真があるだけで、お客さんの「ここ良さそう」という感覚に直接届く。だから、写真が充実しているお店が選ばれやすいのです。
Googleが過去に公表した調査でも、写真が充実しているビジネスプロフィールはそうでないものと比べて、ルート検索(道順の確認)が42%多く、ウェブサイトへのクリックが35%多い傾向が報告されています。
この記事では、マップに載せるべき写真を5つのカテゴリに整理し、スマホでの撮り方、やりがちなNG例、そして写真を揃えた後の運用まで解説します。
読み終えるころには、「次に何をすればいいか」が明確になっていますよ。それでは始めていきましょう。
載せるべき写真の種類|まずはこの5カテゴリ
写真はただ枚数を増やせばいいわけではありません。お客さんが「行ってみたい」と感じるために必要な情報を、写真で伝えることが大切です。
5カテゴリを順番に見ていきましょう。
1. 外観写真
お客さんが初めて来るとき、最初に探すのが外観です。「このお店、外からどう見えるんだろう?」という不安を解消する写真を載せましょう。
撮り方のコツは、お客さんが実際に歩いてくる方向から撮ること。正面だけでなく、通りから見た角度で撮ると「あ、ここだ」とすぐわかります。看板が見える写真は必須です。
昼の写真と夜の写真の2パターンがあると、どちらの時間帯に来るお客さんにも「ここだ」とわかります。
業種別のヒント:整体院や士業事務所はビルのテナントであることが多いです。ビルの全体写真だけでなく、入口の案内板やフロア表示を撮っておくと「何階に行けばいいの?」の不安がなくなります。
2. 内装・雰囲気写真
お店の中の雰囲気がわかる写真は、「行ってみようかな」の決め手になります。
広角で店内全体が見渡せる写真を1枚。カウンターや個室など、特徴的な席があればそれも撮りましょう。清潔感が伝わることが最も大切です。
撮影前に必ず片付けてください。テーブルの上に私物が置いてあったり、床にゴミが見えたりすると、それだけで印象が下がります。
業種別のヒント:整体院なら施術ベッドと待合スペース、税理士事務所なら相談室と受付まわりが「内装」にあたります。
3. 商品・メニュー写真
飲食店なら料理、美容室なら仕上がりのヘアスタイル、整体院なら施術スペース。あなたのサービスの「成果物」がわかる写真です。
自然光で撮ると、料理も空間もきれいに写ります。蛍光灯の下で撮ると全体が青白くなるので、できるだけ窓際や自然光が入る場所で撮影してください。
一番人気のメニューや、あなたが最も自信のあるサービスの写真を優先的に載せましょう。
業種別のヒント:士業事務所やクリニックなど「形のある商品」がない業種は、サービスの様子が伝わる写真を載せましょう。相談対応の様子、カウンセリングルーム、診察室の全体像などが「商品写真」に該当します。
4. スタッフ写真
「どんな人がいるお店なの?」という不安を取り除く写真です。集合写真よりも、接客中や作業中の自然な姿を撮ったほうが親しみが湧きます。
笑顔で、清潔感のある服装で撮影しましょう。ポーズを決めた「記念写真」よりも、普段の仕事の様子が伝わる写真のほうが効果的です。
「写真に映るの苦手なんだよね」というスタッフもいますが、「お客さんが安心するための写真」と伝えると、協力してもらいやすくなります。
5. アクセス写真
最寄り駅からの道順、駐車場の場所、入口がわかりにくい場合の目印。「たどり着けるかな」という不安を解消する写真は、口コミでの低評価防止にもつながります。
「場所がわかりにくい」という口コミが入っているお店は、アクセス写真を充実させるだけで改善できることがあります。
5つのカテゴリがわかったところで、次はスマホでの具体的な撮り方を見ていきましょう。
スマホで撮るときの5つのテクニック
プロのカメラは必要ありません。スマホで十分です。ただし、以下の5つを意識するだけで仕上がりが変わります。
テクニック1:自然光を使う
窓から光が入る時間帯に撮影しましょう。午前中〜14時頃がベストです。フラッシュは使わないでください。影が強く出て、不自然な写真になります。
曇りの日は、実は撮影に向いています。直射日光がないので影が柔らかく、全体的に均一な明るさで撮れます。
テクニック2:水平を保つ
スマホのグリッド線(設定で表示できます)を使って、水平・垂直を意識して撮りましょう。傾いた写真は、それだけで素人感が出ます。
設定方法:iPhoneなら「設定」→「カメラ」→「グリッド」をオンにするだけです。Androidも同様の設定があります。
テクニック3:余計なものを片付ける
撮影する前に、写り込んでほしくないものを片付けます。ゴミ箱、段ボール、私物。画面の端に余計なものが入っていると、それだけで印象が下がります。
「撮影前チェック:画面の四隅を確認する」——この習慣をつけるだけで写真の質が上がります。
テクニック4:複数のアングルで撮る
同じ場所でも、正面・斜め・少し上からなど、3〜4パターン撮っておきましょう。あとから一番良い1枚を選べます。
「1枚だけ撮って終わり」はもったいないです。プロのカメラマンでも、数十枚撮って良い1枚を選んでいます。スマホなら何枚撮っても費用はゼロです。
テクニック5:明るさだけ微調整する
撮影した写真が少し暗いと感じたら、スマホの編集機能で「明るさ」だけ少し上げてください。それだけで見栄えが変わります。
フィルターをかけたり色味を大きく変えたりする必要はありません。実物と大きく印象が変わる加工は、来店したお客さんが「写真と違う」と感じる原因になります。
やりがちな写真のNG例
「せっかく撮ったのに逆効果」というケースもあります。以下の3つは避けてください。
NG1:暗くてブレた写真
暗い照明の下で撮った写真や、手ブレした写真は、お店の印象を悪くします。「このお店、ちょっと暗そう…」と感じさせてしまいます。明るい時間帯に、スマホをしっかり持って撮影してください。
NG2:加工しすぎた写真
フィルターをかけすぎて実際と印象が異なる写真は、来店したお客さんが「写真と違う」と感じる原因になります。口コミでの低評価につながるリスクがあります。明るさの微調整程度にとどめてください。
NG3:古い写真のまま放置
3年前の写真がそのまま使われていると、「このお店、今もこの状態なのかな」と不安にさせます。特に内装をリニューアルした場合は、すぐに新しい写真に差し替えてください。
写真を一通り揃えた後の運用|「投稿」で更新を伝える
ここまでの内容で、写真を揃える方法はわかったと思います。ただ、現実的に考えてみてください。
飲食店でも、メニューを一通り撮ったら毎月新しい写真はそう出てきません。税理士事務所や整体院なら、事務所や施術室の写真はすぐに撮り尽くします。
お客さんが口コミで写真を投稿してくれることもありますが、それは自分でコントロールできる部分ではないですよね。
では、写真を揃えた後はどうすればいいのか。
大切なのは、Googleに「このプロフィールは更新されている」と伝え続けることです。
マップ情報が長期間更新されないと、Googleは「ここの情報は古いかもしれない」と判断します。その結果、おすすめや検索結果で表示されにくくなる可能性があります。
そこで活用したいのが、Googleビジネスプロフィールの「投稿」機能です。
投稿に写真を添えてアップすれば、「このプロフィールは動いている」というシグナルをGoogleに送ることができます。新メニューの紹介、季節の挨拶、お知らせ、ちょっとしたイベント告知——写真の枚数を増やせなくても、投稿で情報を更新していけばいいのです。
月に2回程度の投稿でも、十分な更新シグナルになります。
投稿機能の詳しい使い方は、こちらの記事で解説しています。(近日公開) → Googleビジネスプロフィールの投稿機能|集客につながる使い方
写真の目安としては、各カテゴリ(外観・内装・商品・スタッフ・アクセス)に2〜3枚ずつ、合計10〜15枚をまず目指してください。そこから先は、投稿で情報を更新していくのが現実的な運用です。
マップ情報の基本設定がまだ整っていない方は、写真の前にまず設定を確認してください。 → Googleビジネスプロフィールの始め方|最初にやるべき7つの設定
よくある質問
Q. 写真は何枚くらい載せればいいですか?
まずは各カテゴリに2〜3枚ずつ、合計10〜15枚を目指してください。Googleは写真が充実しているプロフィールを検索結果で優遇する傾向があります。ただし、10枚載せて終わりではなく、投稿機能も活用して情報を更新し続けることがポイントです。
Q. お客さんが投稿した写真は消せますか?
オーナーが直接削除することはできません。ただし、Googleのポリシーに違反している写真(不適切な内容、関係のない写真など)は報告して削除をリクエストできます。お客さんの写真が増えること自体は良い傾向です。実際に利用したお客さんのリアルな写真は、他のお客さんにとって参考になります。
Q. 写真のサイズや形式に決まりはありますか?
推奨は横720ピクセル以上、縦720ピクセル以上のJPGまたはPNG形式です。スマホで撮った写真はほとんどの場合そのまま使えます。ファイルサイズは5MB以下に収めてください。
Q. プロのカメラマンに頼んだほうがいいですか?
最初はスマホで十分です。この記事で紹介した5つのテクニックを守れば、十分にきれいな写真が撮れます。「写真で集客が伸びてきたので、さらにクオリティを上げたい」と感じたタイミングでプロに依頼するのが効率的です。
まとめ|まず外観と商品の写真を2枚、追加してみてください
写真で大切なのは、次の3つです。
- お客さんが「行ってみたい」と感じる写真を選ぶ(5カテゴリから)
- 自然光で、水平を保って撮る(スマホで十分)
- 写真を揃えた後は、投稿で情報を更新し続ける
いきなり15枚を用意する必要はありません。まずは外観を1枚、一番自信のある商品やメニューを1枚。合計2枚を今日追加してみてください。それだけで、マップでの見え方が変わります。
写真を揃えたあとは、投稿機能を使ってGoogleに「ここは動いているお店ですよ」と伝え続ける。それが、マップで選ばれ続けるための運用の基本です。
マップで上位に表示されるために写真以外にも押さえておきたいポイントは、こちらの記事でまとめています。 → Googleマップで上位表示される店舗の共通点5つ
「うちのお店だと、具体的にどんな写真を用意すればいいの?」 「写真は揃えたけど、この先どう運用すればいいの?」
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